文世さんに逢いたい

「婆猫ふみちゃんのスローライフ」を綴りたくて、 2004年から始めたブログですが、
ふみは2009年3月に19歳10か月で逝きました。

2009年05月

自分を支える杖

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  ビル 週1でやっている派遣校正が,
  早ければ7月末で終了するかもしれない。
  扱っている雑誌の内容が,不況のあおりを受けているから,
  人員カットはやむを得ないと思う。
  年明けから企業の倒産が続き怯えていたので,
  「ついに来たか」と,派遣スタッフ達も観念しているところがある。

  もし,週1の仕事がなくなった場合は,
  もう一方の月8回出社の編集のほうも,
  継続が難しくなる。経済上の計算で。
  2つの派遣を組み合わせて,どうにか生計が成り立っていた
  (正確には成り立っていないのだが…)。
  週1のデスクワークというのは,そう容易く見つからない。
  代わりの仕事を得られなかった場合(その可能性,大),
  就業スタイルそのものを見直す必要がある。
  つまり,週5日×フルタイムの仕事に転職しなければならない。
  これまた,見つかるまでに苦労するんだろうけど… 落ち込み

  編集部のほうの派遣契約は,つい先日更新したばかりだ。
  今度は,7~9月までの3か月間。
  その後も,よほどの業績不振がない限り,
  契約は途切れずにすむような見通しがある。
  しかし,所詮通常の半分以下の勤務日数。
  低収入を承知で続けていたのは,
  ひとえにふみの存在があったからだ 猫

  老齢で腎不全,のちに癌も発症することになるふみ。
  彼女を独りぼっちにする時間を極力減らせる点で,
  編集部の派遣勤務はメリットが大きかった。
  逆に,ふみの居ない今はメリットも半減している訳だ。

  メモ ふみが居る時は,勤務中,
  留守番中のふみと,目の前の業務しか頭になかった。
  今は,いろんな事を考えちゃうんだよね。
  自分のレゾンデートル(存在意義)とか…

  人は,「自分を支える杖」を知らず知らずのうちに,
  自分自身でこしらえているものだな,と思う。

  私にとっての“杖”は,明らかにふみだった。

君が忘れていったモノ

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  猫 ふみが年越しをしてくれるなんて,
  “望外の歓び”だった。
  平成元年生まれの彼女が,平成21年を迎える
  ―― それだけでも凄い“お年玉”だよね プレゼント

  「骨の髄まで悲観的」な私が,ふみに関しては
  どうしてだか,“楽観”の立場をとることが多かった。
  「現実の苛酷さ」をしかと認識するのを避けるように,
  都合よく思考が麻痺していたんだろうか。

  1月に歩行困難が深刻になり(脳が癌に圧迫される事によって
  平衡感覚や運動機能に支障が出る),
  2月には食事量がいよいよ減ってきた
  (癌の侵蝕によって嗅覚が失われ,咀嚼も困難になった)。
  病状が進行しているにもかかわらず,
  ふみに食欲があるという事が,救いでもあり誇りでもあった。
  「この状態で食欲があるって事はめずらしいですよ」
  動物病院の先生も感心してくれてた…。

  信号 危険信号の点滅を感じながらも,
  私はふみと春を待とうと思った。
  独り暮らしだともてあます45リットルのゴミ袋が,
  ふみがペットシートを使うようになってから
  (トイレまで歩いて行くのが難しくなったため),
  2日に1袋ペースで消費される。
  2月末,30枚入りの徳用を初めて買った。
  確かにこのほうが“お得”なんだけど,
  何故だかこれまで,ちまちま10枚入りしか買わなかったのよ。

  そして,3月3日 雪
  ちょうどペットシートがなくなるところだったので,
  夜半,雪の降り始めた外へ出て,マツキヨで購入してきた。

  燃やすゴミ袋も,ペットシートも大量に残った。

  そのゴミ袋がついに先日なくなって,
  時間が流れたことを実感したなぁ…
  もうずっと,30リットルを10枚ずつでいいや。

  ペットシートはさすがにそのまま,手付かずだ。
  実は11日にギックリ腰になった時,トイレに行くのも難儀で,
  最悪の場合は「ふみのシート使おう」と考えたけどね。

  ふみが忘れていったもの。
  一番大きな忘れ物は,私じゃない?

優駿牝馬

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 馬 東京競馬場で行われるオークス(優駿牝馬)は,
  1992年から毎年観戦に出かけていたレースだ。

  服 その日は「レディース・デー」と謳われ,
 女性の入場料は100円(通常200円)だし,
 先着数万名に配布される抽選券で素敵なグッズも当たる
 (昔は抽選ではなく,全員にプレゼントだった!)という,
 とにかく「女性なら幼児から老人まで優遇」の一日。
 競馬開催に実質的に多大な貢献をし続けているのは男性なのに,
 「オヤジ・デー」をJRAは設ける気がないらしい。
 それも“差別”だよなぁと感じつつ,とにかくオークスは,
 この私でも「女でよかった」と思える稀有な一日なのだった。

  加えて私は,牝馬好き。牝馬限定戦が大好きなんだ ドキドキ小

 でも,昨年初めて,オークスに行かなかった。
 17年目の“欠場”。
 ふみが,3日前に癌の診断を受けていた。
 さすがに,競馬観戦に出かける気力はない。
 「うちの19歳牝馬が癌なんだよ…」 猫

  ふみは一貫して,自分への関心を阻むものを憎んだ。
 馬 競馬は,その最たるものだっただろうな。

残酷な神が支配する

 星 1年たった。ふみが「悪性腫瘍」の診断を受けてから。
 「もっと早く気づいて病院に連れて行っていたら…」
 というような後悔の念は,不思議に心で育たない。
 どんな初期段階であろうと,ふみの場合
 手術も化学療法も行うことはできなかったから。

 19歳。
 かなり前から心臓は肥大していたし,
 機能が低下した腎臓に関しては,
 薬を飲み続ける療法で対処していた。3年近く。

 こんな,ただでさえ老齢で,持病を抱えているところへ,
 「なんで癌まで加わるんだ?」
 この問いは,ふみの300日の闘病が終わった今も,
 私の胸の中で生きている。

 私が真面目に人生を生きていなかったから?
 “生”に感謝することなく,むしろ呪詛を吐いてたから?
 自分の“負”のサイクルの中に,
 ふみも巻き込まれてしまったの?

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誕生月は毎年“厄月”

病院 9日夜に喘息の発作が出始め,
11日にはシャワー後にギックリ腰を発症。
妹をはじめ,友人・知人の多くがギックリ腰を経験している。
自分にも無縁ではないだろうと思いつつも,まさか
山下達郎のコンサート当日に出るなんてねぇ… ドクロ
(苦労して獲ったチケットを撫でて涙する…)。

整形外科で腰の治療をして帰宅したら,熱が39度を超えていた。
発熱は10日からあって,37.5~38.5度を上下していたんだけど,
コンサートに行きたい一念で克服できると信じていたのよ。

喘息に風邪の症状まで加わり,今月中旬はポンコツだった。
自分で自分を,廃棄物として放り出したかったよ。
まだ,咳き込む症状だけは残ってて,難儀はしばらく続きそう。

ペットセメタリー

  ムービー 映画のほうはラストまで悲惨らしい。
  スティーヴン・キングの原作も,相当むごたらしいけれど,
  私は最後にほんのちょっとだけ,救いを感じたんだよね。
  原作のラストの解釈は,人によって異なるだろうと思う。

  スティーヴン・キングが云いたかったのは;
  「喪ったものを蘇らせたいと望む,人間の気持ちが,
  この世の中で最も恐ろしい」
  ということなんじゃないかな。

  インディアンの伝説の地…(のような設定だった)
  そこにいったん屍を埋めれば,死者が蘇るという。

  そういう場所が国内にもし在ったら,
  私はふみの亡骸を助手席に乗せて,
  レンタカーで深夜の道をぶっ飛ばしていただろうな。
  たとえ残酷なだけの結末が待っていると判っていても,
  「蘇生の儀式」に挑まずにはいられなかった筈だよ。

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ふみの友だち

ふみと私の性格は似ててさ。
嫉妬深くて独占欲が強いところとか,強情なとことか。
ふみを見てると,自分自身を見せつけられてるようで,
しょっちゅう切なくなったもんよ。

そうそう,協調性がなくてネガティヴなんだよね。
社会で生きていく資質が欠落してた。
外界でネットワークを拡げていくなんて,到底ムリ。

ふみは,血を分けた姉妹猫・ヒロのことも避けてたなぁ。
他猫ギライなものだから,友だちも持たない晩年だった。
だから,心配なんだ。
独りで何処かをさまよっていたらと思うと…
自分がこうして生き続けているのが厭になる。

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いっとき,ふみがよく寄り添って過ごしていた,きつねのぬいぐるみ。
もうずっと,寂しそうな表情が貼りついてるね。
隣りにふみが戻って来ることは二度とないのだから…

ぬ~ぼ~のサイトに,投稿した写真がアップされていたよ。
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