初夢がなんだったのか、思い出せない。
形ある夢を見たかどうかも定かではない。
妹は、気になる夢を見たという。
感受性豊かな彼女は、よく示唆に富んだ夢を見る。
今回の夢から得たインスピレーションによれば;
どうやら、「ふみちゃんにイイ事があった」ようだ。
具体的に、どんな出来事がふみに訪れたんだろう。
夢の中で、ふみは喜んでいたんだって。
そっかぁ…いつも不服そうな表情が貼り付いてた、
そんなふみにご満足いただけるとは、
私共も嬉しいですよ
ひょっとして、彼女は転生したのかしら?
もしかしたら、いや、かなりの確率で、
転生したふみに私は逢えないのかもしれない。
それでも、彼女が幸福に生きられるのなら。
たっぷり愛され、孤独や病気と無縁でいられる、
そんな来世を生きてくれ。
逢う事が叶わなくても、キミの幸せを願ってるよ。
その掌は虹も掴めるさ…
(平井堅 『思いがかさなるその前に…』より)
ねぇ いつかキミは僕のことを忘れてしまうのかな
その時はキミに手を振ってちゃんと笑ってられるかな
ねぇ そんな事を隣でキミも思ったりするのかな
思いが重なるその前に強く手を握ろう
誰といても一人ぼっち
唇噛み締める時には
またここにきて同じ空を
何も言わずに見上げよう
涙も傷も宝物になる
キミだけに歌を
ラララ歌って行こう
ねぇ いつかキミは君の夢を忘れてしまうのかな
その時は瞳逸らさずにキミと向き合えるのかな
ねぇ こんな僕はキミの為に何ができるのかな
言葉にならない思いだけ強く手を握ろう
強く手を握ろう