文世さんに逢いたい

「婆猫ふみちゃんのスローライフ」を綴りたくて、 2004年から始めたブログですが、
ふみは2009年3月に19歳10か月で逝きました。

2013年12月

妹よ…2

かくれんぼ

   ミライが避妊手術を受け、退院した翌日。
   入院中の鬱憤とエリザベスカラーのストレスで、
   人間のほうがまいってしまう程、
   騒いで暴れまくっていたミライが、ようやく、
   少しだけ、ほんの少しだけ落ち着きました。

   布団の上にカラーをうまく傾けて、
   眠りに落ちているミライの、小さな手をそっと握る。

   術前にツメは短く切ってもらっていました。
   そのツメの奥が、微かに赤くにじんでいる事に、
   退院から丸一日経って、ようやく気づきました。
   
   出血とまではいきません。
   入院中、ケージの中で懸命に、
   あちこち引っ掻いていたのでしょう。

   右も左も…赤くにじんだ前足を撫でながら、
   胸が痛み、そしてミライを愛おしいと、想いました。


美猫らしいぞ

   
   大野くんが帰って来なかった10月8日の早朝、
   ミライはいつも通りのミライでした。
   「お兄ちゃんが居ないこと、気にならないのかな?」
   こちらの脳内が恐慌状態になっている事など、
   当然察知する訳もなく(たった5か月ちょっとの子供)、
   相変わらず、外で遊ぶことを優先していたミライ。

   “異様な胸騒ぎ”を覚えていたくらいだから、
   もっと警戒態勢をとるべきなんだけれど、
   まだ大野くんが帰宅する可能性を重視して、
   開放できる所は、すべて開放して出社していました。

   大野くん不在のまま60時間が経った部屋へ、
   仕事から戻った10月10日夜、
   黒絵だけが待っていて、ミライは居ません。
   「まだ遊びに夢中なのか…」

   8月あたりに「あいつはもう“半野良”でしかたないな」
   と、さじを投げてしまったところが人間側にはあり
   (大野くんは、決してミライを見放さなかったのに)、
   その夜も、あまり心配はしていなかったのです。
   頭は大野くんの事でいっぱいだったし…。

   2時間後、ミライが帰ってきました。
   やけにプンプンして、不機嫌なお嬢さま。
   そして、寝る仕度を始める頃になって、
   ようやく気づいたのです、“異変”に。
   
   少々、エグイ写真を出すことをお赦しください。

   グロじゃないけど、ダメそうな人はご用心。
   スルーしてください。

   ―― このぐらい、下に出せば、大丈夫…?
















   

   
2013年10月10日





   でかいサイズで、しかもけっこう惨い写真を、ごめんなさい。

   こりゃまた、どこでどんな風に遊んできたんだ?
   無理やり狭い所を通ろうとしたか、
   派手に滑り落ちたんだろうか。
   このお嬢さんの木登りの様子は、山猿の如しで…。

   とにかく、人間用の薬で消毒するのは躊躇してしまい、
   かといって、このまま放っておくのも心配なので、
   翌日会社を早退して(遅刻⇒午前中診療がベストだけど)、
   動物病院に連れて行きました。
   大野くんのチラシを貼りだしてもらう、依頼も兼ねて。

   ドクターは、ミライの口元を見るなり、
   「あ~これは、このままでも大丈夫ですよ」と即答。
   え…消毒薬か塗り薬などは…?
   「塗ったものを舐めてしまうほうが良くないし、
    この状態なら、何もしなくても心配ないです」
   そして、丁寧にミライの口元を再確認して、ひと言。


   「ただ、これは何だか、人工的な感じがするなあ」



   そう言われてみれば、血もにじんでなかった。
   毛がごっそり剃られているだけで、これは、傷跡ではない。
   ミライ自身、少しも痛がってなかったもの。

   そうだ。冷静に考えたら、
   こんな風に毛がきれいになくなっていて、
   かつ傷らしきものが残っていないのは、“不自然”だ…!

   だいたい、食い意地の張ったミライが、
   夕食時に待機していないほうが、不自然だったんだ。

   その後、ミライを保護した友人と話し合いました。
   たぶん、私が帰宅する少し前、30分~1時間前には、
   ミライは誰かにつかまっていた。
   そして、シェーバーのような物で、毛を剃られた…

   あのすばしっこいミライでも、エサで簡単に釣られるでしょう。
   問題は、あんなやりづらい部分を剃っている事、わざわざ。
   もし自分が、イタズラ心で犬や猫の毛をいじるとしたら、
   モヒカンにします(そういう事は絶対しませんよ!)。

   最初は、子供のイタズラだろうか?と考えたけど、
   意外な難度と部位から、今では大人の仕業
   (中学生・高校生も入るかな)だった、と予想しています。

   “犯人さがし”はしていません。
   大野くんの件も含め、声をあげる事が許されない、
   そういう御近所なのです。


   それにしても、その人間は何がしたかったのかなあ。
   約3時間、ミライを支配下に置いた状態で、
   実行した事といえば、面倒な部分の剃毛だけ。
   写真ぐらいは撮ったかもしれないですね。

   首輪はそのままだったから、外せなかったんでしょう。
   安物だけど、ちょっと着脱にコツの要る首輪。
   
    
 
戸惑う大野くん


   あの頃のミライは、だいぶツメが伸びていたから、
   彼女は一生懸命抵抗して、相手を引っ掻いて、
   それでやっと逃げ出せたのかもしれません。

   大野くんが居たら、誰かにミライを連れ去られるような、
   そんな事態は絶対阻止しようとしたよね。
   ミライのことを、守ってくれてたんだもの、いつも。

   妹のことは暫し、この不手際の多い私が
   守らせていただきますが、お兄ちゃん。
   あなたが早く帰って来てくださいよ…

   ミライと私とみんなの願い。

     

Runner

心地よい疲労感?


   明日で仕事納め。
   今年、後半はあっという間だったわ…

   業務自体は14時か15時には強制終了、
   残り2時間ほどが「納会」に充てられます。

   一年前は、疲労と緊張と安堵がいっきに押し寄せ、
   途中から記憶がないのです。
   ぼんやりしているグレーゾーン、
   「私のことだましてる?」と疑っちゃうほど
   全く身に覚えのないダークゾーン。

   年を越し、仕事始めで知らされた、自分の醜態の数々。
   酒グセの悪さは自覚していたけど、
   自分の節度やら自意識が、そこまで崩落していたとは。
   もう、ただのセクハラおやじですやん…  

   確かに、おかしいとは思ってたよ。
   上機嫌で納会後の職場を出たところは憶えてるけど、
   気がついたら、地元駅前のスーパーのトイレだった。
   広めの個室でのびていた。
   しかも時間に空白ありすぎだろ!
   会社出てから、何時間経ってんだ?! 


  
至福のまどろみ


   今年は、泥酔しませんよ。
   仕事帰りに、「大野くん探し」でお世話になった方へ、
   年末のご挨拶に伺うつもりなのですから。
   シャキッとしていなければなりません。

   逢えない…まだ、逢えない…もう、逢えない…


毛繕いブラシ


   すぐ諦めそうになる。
   「時間がない」って言い訳して、行動の頻度・範囲に問題あり。
   仕事で追いつめられて、心のブレーカーが落ちやすい。
   私の敵は、私自身です。

   まだ歩こう。
   疾走する若さも体力もないけれど、
   大野くんを探す旅を終わらせる気も無いんだ。

   師走最後まで、走り続けます。
   大野くん、待っていてくれるかい?


追伸:ずっと励ましてくださる皆さんに、
    直接、年末のご挨拶に御礼に、
    参上したいですよ、本当に…ありがとうございます。

     

DAY DREAM



尻尾がポイントだ

   夢に人や動物が出てくる事は、めったにありません。
   亡くなった弟の夢さえ、この数十年で3回あるかどうか。

   特に、ここ10年は薬に頼っているせいで、
   夢そのものを見なくなっています
   (薬なしで眠った場合は、残酷で怖い夢を見てしまう)。

   薬の副作用というのも、当然あるもんで、
   勢いつけて起床・身支度を済ませ、電車に乗ると、
   その後はお昼まで、断続的に睡魔と闘う事になります
   (起きている間は、ずっと眠いのが私の人生です)。
   だから、昼休みのチャイムが鳴るとすぐ、
   ご飯を食べるよりもまず、机の上で寝ちゃう。
   首・肩こりを考えたら、非常に良くない姿勢なんだけどね。

   机の上に直に頭を着けるのではなく、
   高さ・硬さが適度なクッションに突っ伏していると、
   夜の就寝時よりスピーディーに寝落ち…


   大野くんが行方知れずになって10日経った時、
   その昼寝の間に、大野くんの夢を見ました。


生後3か月のミライとちびノリくん


   大野くんが帰ってきた夢でした。

   目覚めた時、胸が痛くてしかたなかった。
   何故なら、それは良い兆しではないから。

   小・中学生の頃、
   「帰ってこなくなった」猫が自分の夢に出てくると、
   それは、「別れの挨拶」のようなものだったのです。
   あの当時、必死に探すことはしなかったな…


   「大野くん失踪」を報告する形で、
   このブログを更新した時、心の奥深いところで、
   密かに怯えていました。
   できるだけ考えないようにしていたけれど、
   見てしまった夢に、前へ進めなくなる。

   
   ブログで皆さんに励ましてもらい、
   地域の猫好きさん達に協力をお願いしながら、
   いろんな時間帯、いろんな道を歩きました。

   
   そして、もう一度、大野くんの夢を見たのです。

   今度は、職場の机の上ではなく、自分の部屋。
   真っ暗だったから、昼寝やうたた寝ではない。
   「今日も会えなかった…」
   そう落胆したまま寝つき、未明に見たのだと思います。

   ぼんやりしていたけど、大野くんの顔と姿が在りました。


意外と細い

   
   どう解釈すべきかわからないけれど、
   その二度目の夢のおかげです。
   私が絶望せずに、まだ追いかけていられるのは。

  
   「僕は、よその家のコになったよ。
    だから、心配しないで」
   そう言いたかったのかなぁ…

   大野くんが、別の場所でほかの人に可愛がられている
   ―― そう想像することは、私の心をつかの間
       穏やかにしてくれます。
       でも、それも“逃避”のように思える、まだ今は。

   
   

宿 命

   

       なんだか、演歌のようなタイトル…


聖夜っぽい


   2013年も、ついに残り10日。
   カウントダウンが始まります。

   仕事のほうは、あと1週間。
   正確には、火~金の4日間で終わりです。

   
   大野くん探しは、近所周りでも遠出でも、
   気がつけば長い時間、多くの歩数を重ねる事になります。
   ふくらはぎや太ももの痛みなどを別にすれば、
   いい運動ではあります(ダイエットにはつながりません)。

   ただ、その運動と、首・肩の凝りの解消とは、全くの別物。
   平日夜間と週末にあちこち歩いている時には、
   頸椎のつらさも肩の張りもほとんど感じないけれど、
   ―― この2か月ですっかり脳のどこかが壊れて、
       いろんな面で以前とは違ってきています ――
   自分の首・肩の状態は、非常に良くないらしい。
   
   まぁ、週のうち35時間はデスクにへばりついて、
   ひたすら眼を酷使しているのだから、当然ですかね。
   もちろん、私生活でのストレスがそこに加わっている。

   師走に入って、あんなにつらかった首・肩・利き腕に、
   痛みすら感じなくなったんだよなぁ…
   「それは、むしろけっこうヤバイです」と、
   通院している整形外科の先生に指摘されました。


   「猫はあんなに姿勢が悪いのに(猫背だし)、
    肩こりや腰痛にはほぼ無縁なのになあ」
   ふと心に浮かんだ事を口にしたら、
   「それは、人間と違って二足歩行じゃないから」
   と、真面目なお答えが帰ってきました。
   「二足歩行になった時から、肩こり・腰痛が出てきた。
    いわば、人類にとって宿命のようなもんです」

   宿命かあ…その言葉を心の中で反芻しながら、
   思わず、ハッとしました。
   うちのミライ、二足歩行やってるぞ、毎日。


   
リボンとミライ


   残念ながら、ミライが立ち上がって
   プレーリードッグみたいになってる写真は撮れていないけど、
   楽々と後足2本で遊んでいます。

   そういう特技というかポーズは、猫にめずらしくもない。
   でも、自分の長い猫歴の中で、
   そんな風に行動する猫は意外といなかったので、
   ミライの後足の裏を測ったことがあります。
   なんと、生後3か月のミライと、
   4歳の大野くんの後足の裏の長さは、同じでした。
   「これか?二本足で立ち上がるのを容易にしているのは」
   と、その時は納得したもんです。

   え。じゃあ、ミライにも肩こりや腰痛の心配があるの??
   ―― いや。それはないって 


   
大野くんとミライ生後3か月


   部屋には、2種類の爪とぎ箱を置いています。
   床にそのまま置くタイプと、壁に立てかけるタイプ。

   私が玄関のドアを開けて「ただいま~」と入ると、
   大野くんとミライが並んでツメをといでる光景が待っています。
   ある種の「おかえりなさいパフォーマンス」でしょうね。

   2匹が、壁かけタイプに向かって、
   伸び上ってせっせとツメをといでいる。
   「お!微笑ましい兄妹ショットではないか♪」
   写真を撮ろうと携帯を準備しているうちに、
   「ごはん、ごは~ん」と私のほうに歩いてくるので、
   その兄妹ショットは撮影できていないままですが…

   今、ミライはひとりで立ち上がり、ツメをとぐ毎日です。
   大野くんと並んでいた時は、精一杯伸び上っても、
   タテ長ツメとぎの半分ちょっとの所までだったのが、
   今では最上部に手が届きそうになっています。

   大きくなったな…
   

   

“孤独”という名の病

お腹を見せて寛ぐ


   大野くんがうちに来て、半年ぐらい経った頃かな。
   2回の仔猫ワクチンも、去勢手術も済んだ後、
   片方の眼が感染症で開けづらくなり、
   大野くんは精一杯演技して、異常のないふりをしてたけど、
   病院で診てもらった事がありました
   (この眼病は、年に1~2回は繰り返し出ることになる)。

   眼の異常は点眼ですぐ治癒する診断だったけど、
   そういえば…と気になっていた箇所も、
   ついでに視てもらったのです。
   ポツンと、赤くミミズ腫れのようになってる下っ腹の皮膚。
   舐めすぎて皮下出血を起こしてるのが、素人目にも判る。
   「あ~、これはストレスが高じて舐めすぎたんですね」

   自分の身体を舐めて、身づくろいする事は、
   猫のリラックスにもつながる。
   でも、逆に舐めすぎてもいけない。
   「このまま舐め続けると、炎症までいく心配もあります」

   「何か、この子にとってストレスになっている事は?」
   とドクターに訊かれ、即答したのが、
   「独りで留守番してるのが最大のストレスみたいですよ」

   その答えには、ドクターも苦笑いして、
   「そのストレスは取り除いてあげるのが難しいなぁ」
   と仰っていました。


まだかなぁ…


   ふみも同じだった。
   人間がそばに居て、常に自分に関心を持っていないと、
   耐えられない。そんな状態は幸せじゃない、猫だった。

   外見は、野性的なヒロに似ていたけど、
   内面は、ふみの魂をそのまま受け継いだかのような大野くん。

   私自身が、「寂しい」と感じることがない人間なものだから、
   当然、ふみと大野くんの気持ちを、完全に理解しきれない。
   そんなにツライのか?

   今、私は孤独ではないけれど(単に環境の面で)、
   非常にツライ。寂しいのではなく、苦しく、もがいている。

   キミたちの心の隙間を理解できず、申し訳ない。
   好きで、部屋から外の世界に出てたんじゃないよ。
   私が有能で、キミたちと同じ部屋で過ごしながら、
   生活の糧を得る事ができるような人間だったら、
   もっと、ずっと、違う日常だったのに。


   大野くん
   キミは、孤独という病をこじらせてしまったのか?


   大野くんがこの部屋に戻ってきた後も、
   これまでの暮らしとさほど変化はないとは思う。
   相変わらず、私は外の世界で働き続けるだろう。
   自分の能力の足りなさと闘いながら。

   だから、大野くんの寂しさやストレスを解消する、
   そういう約束はできないんだ。
   でも、明らかな変化は在るんだよ。
   私の心に平穏が戻ること。
   大野くんの居場所、私の膝の上は空席のままだからね。


追伸:でも、大野くんのことをもっと可愛がってくれて、
    キミの独占欲を満足させてくれる、
    そんな環境にもし今いるのだったら、
    私は、駄々はこねない…


“巻きグソ”尻尾のお嬢さん

  
     
            この写真だと判りづらいかなぁ…


キャットタワー


   ミライが室内で少しでも活発に動けたら…と、
   (抜糸までの期間、そしてその後も考え)
   思いきって近所のペットショップで購入した、タワーです。
   出費したのは、ミライを保護した「真の飼い主」。
   車がないので、二人で徒歩10分ぐらいのところを
   20分くらい、「手と腰が!」と呻きながら運びました。

   組み立て終わってから、
   「兄ちゃんが帰って来て、これ見たらショックかもね」と苦笑。
   ―― 僕の居ない間に、こんなモノを!
       僕にはこんな立派な遊び道具を買ってくれなかったのに~


巻きグソ


   1番目の写真だと、バックが黒い扉なので判りづらいでしょうが、
   ↑ これが、お嬢さんの“巻きグソ”尻尾だ!

   尻尾は“巻きグソ”形状だけど、
   彼女がトイレでなさるのは、「見事な1本!」なのです。
   そっちのほうを写真でお見せできないのが、残念です
   (撮影自体、憚られる…)

   うちに来て1~2か月は、仔猫用トイレを使っていたのに、
   いつのまにか、大野くんと同じトイレで用を足すようになりました。
   時には、大野くんが入っている時に
   「お兄ちゃんと一緒にするぅ~♪」といって、飛び込んだり…。
   大野くん、大いに戸惑っておりました。

   しかも、食の細い大野くんは、それなりの“成果物”なんだけど、
   ミライのモノといったら、量も形状も、お見事!
   毎回、感嘆しております。

   これが野外の土に半分埋まっているのを、
   もし自分がオス猫の立場で発見したら、きっと
   「うぉ~こりゃ凄い。コイツ(オスだと思わざるを得ない)には
    絶対勝てないぜぇ~」とビビるでしょうね。

   お食事中にお読みになってくださっている方、
   大変失礼致しました 

   ミライは、男の子に生まれていたほうが、違和感がないです。
   すべてにおいて。


チラシのちびノリ


   それに比べると、大野くんは女の子に生まれていても、
   不思議じゃない。やんちゃな子猫時代はともかく、
   すっかり落ち着いてから、特に同居猫を迎えてからは、
   優しさが顔立ちや行動に表れています。


   ふみは、メス猫というより、“女”そのものでしたね。





   
蛇足:自分は、まず生まれてきたくなかった。
   ―― 本来のネガティヴ発言はおいといて、
   生まれるなら男がよかったなぁ、断然。
   (身長が伸びたのもあるけど)10代の時期から、
   ずっとそう思い続けています。

妹よ…


師走のミライ


   3か月前に、手術のため広く剃られたお腹にも、
   だいぶ毛が生えそろってきました。
   非常に運に恵まれているのでしょう。
   退院後、抜糸に一度病院に行ったきりで、
   その後は健康そのものの日々を送っています。

   ヒロとふみの姉妹は、術後に傷がなかなか塞がらず、
   もう大丈夫だろう、という頃に神経質にお腹を舐めてしまって、
   ミライのような順調な経過はたどれませんでした。

   
兄妹ショット


   クリスマスの頃、ミライは満8か月になります。
   そのうちの4か月半を育てたのは、大野くんなんですよね。

   昨夏、倉庫部屋から合流させてみた黒絵を受け入れて、
   格闘+グルーミングの相手にしていた大野くんだから、
   仔猫を攻撃・排除する心配はしていませんでした。
   ただ、ここまでミライを可愛がってくれるなんて、
   想像していなかったのですけど…。


   大野くんがうちに来て、3年半経った春、
   初めて吐きました。何度も繰り返し。
   それは、ミライがまだ産まれてすらいない頃です。

   ミライを迎えた翌月、週に何度も吐くようになり
   ―― 大野くんは食べ方がゆっくりしているので、
     勢いよくがっついた直後に吐く、それとは違う ――
   ただでさえ食に執着がないのに、
   食べてもほんの少量(仔猫ミライの半分!)という日々。

   6月~8月、大野くんはミライと交互に通院しました。
   診察台で体重を計るたびに減っていて、
   「新しい仔猫が来てから、体重減少が続いてるんですね」
   と、カルテを確認しながらドクターが指摘します。
   「新しい猫を迎えると、先住猫の体調が悪くなる事は、
    めずらしくないんですよ」とも。


一匹…じゃなくて二匹でした


   パッと見ると、大野くん1匹のようだけど、
   ミライが「遊んで~」と喰らいついている写真です。
   「お兄ちゃんは具合が良くないんだから…」と止めに入っても、
   ぐったり休んでいた大野くん自身が、ミライの相手を始めちゃう。

   大野くんのほうから、ミライを遠ざける事はありません。
   ミライが首っ玉にしがみついていくと、嫌がらず遊び相手になる。

   8月半ばには、もう嘔吐する事は完全になくなり、
   日が沈むと毎日のように、ミライと蝉取りごっこをしていた大野くんです。

   大野くんの気持ちの優しさが、
   ミライを監督しようとする責任感が、
   10月のトラブルに結びついてしまったのでしょうか。

   報われない。理不尽だ…
   この2か月、ずっと思ってきました。


   キミが大切にしている妹は、とっても元気だ。
   遊び相手が居なくって、そこだけ不満みたい。
   生後7か月でうちに来たキミは、たった1.5キロだったけど、
   妹は軽く3キロを超えてると思うよ。
   キミが帰って来て、また遊ぶようになっても、
   相当苦戦するだろう。いや、間違いなく吹っ飛ばされる。

   それでも、ミライはお兄ちゃんが大好き。
   私と一緒に、毎日部屋で待ってる。
   待ってるぞ。

   
   

風は夜毎冷たく…

特等席

   大野くんが行方知れずになってから、
   初めて、『迷い猫掲示板』なるものを閲覧するようになりました。
   そういうものがあって当たり前なのに、存在を知らなかった…。
   
   私自身も書き込んで、情報提供を募っています。
   たくさんの方々が、おうちの猫を探してるなんて。
   こんなに…(しかも関東版を見ただけでも)。

   猫が遠出をしたとしても、その行動範囲は半径500mほどだと
   言われています。が、帰宅しないままの時間が長くなると、
   皆さんも、捜索範囲をかなり拡げて情報を求めるようです。

   帰ってきてくれた【解決】のケースでは;
   3日~2週間ぐらいで、猫が自力で戻る事が多く、
   1か月半ぶりに帰宅したという子も居ました。
   あと、飼い主さんのほうから発見・保護のケースも、
   少なからずあります。

   ただ、それは、晩秋から厳寒の時季を経て
   帰還を果たしたケースなのでしょうか…?

   勇気を出して訪ねた、“猫好きさん”達からも
   「2か月、3か月ぶりに戻ってきた猫もいるのよ」
   と、温かい励ましの言葉を頂戴しました。

   でも、その時季が夏なのか冬なのか、
   確認するのを忘れていました。
   大野くんの行方がわからなくなってから
   2か月余り経った今、そこを確認するのは怖いです。

通路のちびノリ


   大野くんは、肺に弱点を持っています。
   それは、ミライの育児中に判った事でした。
   嘔吐と食欲不振が続いた時期があって、
   それは大野くんにしては珍しい体調不良だったので、
   かかりつけの動物病院で検査を受けました。
   「肺に炎症のような影がある」
   ―― 腫瘍ではないだろうから、今後様子を視よう。

   大野くんは、生後7か月(推定)で保護されました。
   「永遠に謎の7か月」と、ここでも書きました。
   楽な仔猫時代を過ごした訳じゃない事を考えると、
   気管や肺にダメージをくらっていてもおかしくない。

   しかも、夏バテと育児疲れで、免疫力は明らかに低下。
   その状態で屋内の生活から遠ざかったのだとしたら、
   どれだけ健康を損なってしまうだろうか……

   皆さんから、とっても励ましていただいていながらも、
   頭がぶっ壊れている、師走の自分です。

   

   
   

ゴキゲンな歌 ♪

君はストーカー♪


   骨の髄までネガティヴで、恒に低いテンションを保っています。
   そんな私でも、時には上機嫌で唄ったりするのです。

   すっごくデタラメな即興なの。
   地元の駅から家に向かう路上で、湧きあがってくる歌。
   泥酔した帰り道でも、そんな風に唄うことはないのにね
   (生還するのに必死で、きっとそれどころじゃないんだ)。

   ♪ キミはストーカー 可愛いストーカー
     でもぉ~ ちょ~っぴぃり コワ~ァァイ ♪

   ―― 大野くんがうちに来て、1年半ぐらいの間
       (震災が起こるまでの間)、たまぁに唄ってた。
   外に出たがらない大野くんだけど、
   窓やドアを開けたままにしておけば、
   出勤していく私を駅までこっそり、
   電信柱の陰に隠れながら追いかけてきそうな、
   ストーカー気質の猫です。
   粘着質なところが、うっとうしくもあり、愛おしい。

  
なまめかしい御嬢さん


   ミライは、その名前が確定するまでは、
   「お嬢さま」とか「姫」と呼んでいました。
   毎日数回の点眼と投薬を要していた為、
   確かに、大事に育てました。が、
   ほんの数日で超人的(?)に元気になり、
   「お嬢さま」も「姫」も似つかわしくないほど、
   ワイルドな野郎に変貌(猫をかぶってたんだ)。

   彼女の尻尾はすーっと真っ直ぐに伸びていて、
   最後に先端でクネッと曲がっています。
   面白い形状です……“巻きグソ” 

   部屋に迎えて3か月の間は、
   久々の仔猫育てに翻弄され、
   睡眠3時間ちょっとの日々が続きました。
   仔猫と暮らした人は、みんな苦労してる。
   
   9月に入り、「3匹としての暮らしぶり」が安定してきました。
   自分の睡眠時間も少し増え、心に余裕も出てきた。
   それで、ついでに歌まで出ちゃう。

   ♪ 巻きグソし~っぽぉのお嬢さ~ん ♪

   駅から家に向かう路で、ゴキゲンに唄ってた。
   
   そんなところから、半月足らずです。
   大野くんが行方知れずになったのは…。


   もう、ゴキゲンな歌を口ずさむ日は戻らないの?
   
   

うちは3匹です


仔猫用カルカン


   大野くんとミライは、よく一つのお皿で
   ご飯を食べていました。

   うちに来た時からウェットフードにそっぽを向いて、
   ドライフード専門(しかも私の掌から)の大野くんが、
   ミライ用に出していた仔猫カルカン(パウチタイプ)には、
   何故か俄然興味を示したのです。 
  
   小皿から中皿に変更。
   2匹同時に食べるようになりました。
   食に興味の薄い大野くんが、ウェットフードを食べる事で
   摂取量が増えるから、大いにホッとしたものです。

   出社前と帰宅後に1回ずつ、仔猫用カルカンを出します。
   意外にも、すぐさま食いつくのは大野くん。
   やや遅れてミライが中皿に近づくのですが、
   ミライの気配を察した瞬間、
   大野くんはスッと顔を片側に移します。
   それまではお皿の真ん中で食べていたのを、
   ミライ用に半分スペースをあけるのでした。
   当たり前のように、自然な動きで。
   静かに、じ~んと感動したものです。
   やっぱり、大野くんは、気持ちが優しい…  

   上の写真の日付を確認したら、
   大野くんが行方不明となる3週間前でした。


大野&黒絵


3匹


   2枚目・3枚目の写真は、8月中旬に撮ったもの。

   毎年毎年「この暑さ、異常だよねぇ~?!」という夏が続き、
   今年もひどい酷暑。特に湿度が凄かった気がします。

   節電、というより、節約。いやいや 
   自宅のエアコンが程よい温度・湿度になってくれないため
   (旧いタイプのせいか、冷えすぎてしまう)、
   暑さを憎む私なのに、部屋ではあまり冷房は点けないのです。
   が。今夏は、さすがに訴えがありました 
   大野くんが、だらしなく床でのびている私に近づいて、
   「れ…冷房入れてほしいにゃ」と云いましたもん 

    平均体温が38℃の猫が3匹。
   ひとつの部屋に集まると、暑いっすね 
   「でも、これなら今度の冬は逆に暖かく過ごせるな」
   と、3~4か月後を想像して、喜んでいたのです。

   
   師走を迎えた今日、部屋に居るのはミライ1匹。
   黒絵は、倉庫代わりの部屋で過ごしています
   (2年前から夜間はストーブを点けている)。

   ミライは外に出したくない
   (箱入り娘にしたいのではなく、安全確保の目的から)。
   “飼い猫”になりきれない、現役野良とも言える黒絵には、
   どうしても出入り自由の状態が必要である。

   開放したままのあの窓
   ―― 大野くんがミライを心配して出て行き、
       そのまま戻ってこない窓 ――
   あの窓から、ミライを外に出す訳にはいかんのです。

   そのため、黒絵にはすまないけれど、
   隔離生活を選択させてもらいました。
   (1年半前の状態に戻った、という事)


   黒絵にも危険が及ぶ可能性はありますが、
   そこは、野良のプロ根性に賭けましょう。
   いざとなったら、自分の身は自分で守る能力があるし、
   今までも、そうやって危険をかいくぐってきた筈です。

   さしあたっては、ミライを優先的に守り、
   大野くんを探し続けていくつもりです。

   私生活を離れたところでは、
   大野くんの“失踪”について一切口外していません。
   話しても、単なる“家出”扱いで終わるだろうし、
   「仕事ができると一度も思った事がない」私は、
   業務上の失点を大野くんの事に結び付けられる、
   それを恐れているのです。

   そして、「うちの飼い猫が1匹減った」なんて、
   そんな台詞は絶対、言いたくない。
   大野くんは私のもとに戻って来るから…

   「うちには3匹猫が居ます」と言い続けます。

   
プロフィール

にほんブログ村 猫ブログ 老猫・高齢猫へ

にほんブログ村 就職バイトブログ 派遣社員へ

QRコード
QRコード

  • ライブドアブログ