文世さんに逢いたい

「婆猫ふみちゃんのスローライフ」を綴りたくて、 2004年から始めたブログですが、
ふみは2009年3月に19歳10か月で逝きました。

2015年08月

キミは弱くない



ミライとイオの風景




    イオが部屋にやって来てから、8週間。


    ミライにはお姉ちゃんになってほしかったけど、
    そのような気配は未だなく…。

    そもそも、イオのほうに
    ミライを慕う気持ちが無いみたい。
    同胞として、ルームメイトとして、
    何でもいいから、「仲間意識」のようなものを
    抱いてほしい。


    ミライとイオは、毎日取っ組み合いと追いかけっこ。

    騒がしくって、歓迎できたもんじゃないが、
    距離を置いていがみ合った状態よりは、ずっといい。

    ただ、このバトル、常にミライが劣勢なんです。


    

女の闘い




    イオが「叩き上げの女」って感じで、強いのはわかる。
    でも、「お嬢さま」扱いをしてきたミライだって、
    実はこの部屋の怪獣だったんだよ。

    大野くんと黒絵が手加減して相手をしていたから、
    実際はそんなに強くないのかもしれない。

    気持ちが負けてるのかな。

    体格ではイオに圧勝している。
    肥ってきたとはいえ、俊敏さだって衰えていない。

    なのに、気弱な威嚇の声をあげているのは、いつもミライ。
    イオは堂々としたもんで、一切声を出さず、
    果敢に攻め続ける。





ミライ無双






     ミライ。キミは弱くない。
     もっと自信をもって。

     そう。勇気を出そう。
     (ミライと自分に向けて、呟いてみる)




心の痛みの行方



    先週の土曜日(イオの譲渡会の前日)、
    ミライの口の両端に湿疹らしきものが出ている事に、
    気づきました。

    大野くんもミライも、
    あご下の部分がゴマを散らしたようになっている状態がよくあり、
    それは獣医さんにも「心配無用」と診断されていたのです。

    ただ、口の両端が「ゴマ散らし」状態というのは珍しく、
    しかもよっく観ると(意外とミライの口元をしっかり観るのは難しい)、
    「ゴマ散らし」に炎症も加わっているではないか…

    イオと毎日格闘してるから、“外傷”なのだろうか。
    外傷が進行した状態という事なのか?




ミライonタワー




    ――と、不安になったものの、平日仕事から帰って来ると、
    もう動物病院の診療時間の終了間際になってしまう為、
    結局、盆休みに入るまで、ミライには辛抱してもらう事にしました。

    盆休みなるものが無かったら、
    仕事を早退し、時間の余裕をもって病院に行ったでしょう。
    不幸中の幸いか、ミライが口の両端を痛がることはなく、
    私がいじっても嫌がりません。

    ただ、徐々に湿疹が拡がってゆくのは、内心不安でした。





ミライ仰向け




    そして、盆休みに入った木曜の朝。
    動物病院に駆け込みました!

    好酸球性潰瘍
    ――と、ドクターは診断していました。
    皮膚病の一種だそうで、
    口内炎とは違うという事でした。

    「大事には至らない」という診断に、
    とにかくホッとしました。
    注射(抗生物質)を1本打って、
    これで2週間、経過を観察します。





お説教するミライ







    ドクターは「珍しいタイプの潰瘍」だと言っていました。
    そんなものが、何故できちゃったの、ミライ。

    思い当たるのは一つ、ストレスですよね。
    「そういうものが原因にはならない」とも、
    ドクターには言われたのですが、
    やはり、考えちゃうなあ…

    イオ登場から6週間。
    初めの2週間くらいは、食の細くなっていたミライも、
    今ではすっかり食欲を取り戻して、
    モリモリ食べています。

    そのせいか、体重は250グラム増えていましたよ…

時の経過に委ねる…



    イオの保護から5週間が経ち、
    当初の不安だらけ(私もミライも)だった状況も、
    少しは変化してきました。
    やや、好ましいほうに。



内田篤人と2匹

                ミライは、内田篤人選手のカレンダーを見つめている…



    でも、それでも、ミライの心が傷ついている事には変わりがない。
    だって、ミライは、婆猫ふみちゃんと同じ魂を持っているんだもの。

    ―― 愛されるのは、私だけ。
    ―― 私より大切なものって、何?


    お世話になっている“猫の達人”さんの紹介を受け、
    思いきって、イオを『譲渡会』に参加させました。
    8月9日、日曜日でした。

    結果は、「お申込みゼロ」。


    例年、お盆休みに当たるこの時季は、
    譲渡会を開いても、来場者が少なく、
    成約率も低いのだそうです。
    タイミングが悪かったかな…

    この結果を運命と捉えて、
    イオを「うちのコ」とするべきなんだろうか?






寝姿は可愛いが。





    ミライと打ち明け話を毎日試みています。
    「決して、イイ気分じゃない」んですって。
    そうだよねぇ。
    ミライの気持ち、解るよ、とっても!


    黒絵は、「小さき者に優しい」性格なのか、
    イオを時々なめてあげています。
    ミライに対するグルーミングは習慣になっているし、
    大野くんにも、基本的に黒絵は優しかった。


    ミライには、他の猫をグルーミングする習慣が、まだない。
    いつか身につけるんだろうか。
    もう少し、大人になったら…






あ~あ、ため息




    ミライ、貴女の気持ちを大切にしたい…



帰っておいで



    「大野くんが暮らしている」
    ―― 私がそう思い込んでいる場所。

    これは縁、それも濃い縁なんでしょうか。
    私の通勤ルートの途中に、
    その部屋は在ります。

    朝は必ずそこを歩いて通るし、
    帰りも週に3日は通ります
    (ペットショップ等、帰りに寄るお店によって
     ルートも違ってくるのです)。

    道路に面したその部屋の前に、
    大野くんに似た猫が居るのを見たのは、
    たった2回。それも、もう1年半も前。
    ずっと見てない。
    ずっと逢っていない。


2011年5月21日





    毎朝、道路からチラッと部屋に視線を送る。
    それで、飼い猫の姿をとらえるのは難しいけど、
    覗き込むようになってしまうのは止められない。
    不審者の挙動だなあ。
    でも、どうか通報しないでください。

    それだけ、前を通る時は必死だった。
    大野くんの姿を見たくて、しようがなかった。
    せめて逢わせてほしいと、毎日念じてた。

    それが…今年に入ると、
    つまり、大野くんが失踪してから1年3か月くらい経った頃、
    気がつくと、例の部屋を通過してしまってる事がある。
    ぼんやり歩いていて、通り過ぎてしまってから、
    「あ!」と気づくのだ。
    部屋の前、ベランダの所を見るのを忘れちゃった…!

    覗き込むように道路から視線を送るのも胸が痛かったけれど、
    その習慣をうっかり忘れた時は、もっと胸が痛くなる。
    
    自分の心が少しずつ、岸辺を離れているのか…
    大野くんを探し求める岸辺から、静かに離れていく…

    時間が、そうさせているのかもしれないね。

    ただ、気持ちはそんなに楽になってはいないんだが。


    例の部屋をうっかり通り過ぎてしまう事が増える一方で、
    「大野くんはいつか帰宅する筈だ」という想いが膨らんでくる。

    たぶん、時が来たら、大野くんは還ってくる…
    それまで待とう。



2013年6月18日その2




    ――そんな風に淡く微かな希望を胸に抱いていたら、
    イオが現れた訳です。
    大野くんと同じキジトラのね。

    う~ん。大事に胸に抱えていた希望とは、違っちゃった。
    
    ミライもがっかり…というのではなく、
    ただただ「青天の霹靂」だったんでしょうなあ
    (ごめんよ、すまない!)


    でも、イオに罪はないのよ。


    

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