文世さんに逢いたい

「婆猫ふみちゃんのスローライフ」を綴りたくて、 2004年から始めたブログですが、
ふみは2009年3月に19歳10か月で逝きました。

2017年09月

Quality of Life



   失業するたび、
   あるいは経済的困窮に陥ったとき、
   真っ先に考えるのは、 『猫のQOL』です。

   人間は、なんとかなるんですよお。
   特に、私のように行動範囲の狭い人間、
   友人・知人が少ない人間は、
   働かないのであれば、外に出ないですしね。
   外に出なければ、使うお金も最低限で済む。

   ところが、動物は同じようにできない。




食うミライ、見守るチビ



   冒頭の「失業・経済苦」の状況が訪れても、
   猫の生活レベルは落とせないんですよ。
   生活レベル=食生活、と言い換えてもいいでしょう。

   彼らの好むドライフード、ウェットフード、
   更に、近年は「間食」も習慣にしてしまった。
   これは、ミライと黒絵を完全室内飼いに切り替えた際、
   人間の都合でそうせざるを得なかった事に、
   罪悪感を覚え(今もそれは拭えない)、
   必死にゴキゲンをとる為、プラスした物ですねえ。

   思えば、大野くんは協力的だった。
   もともと食べる事に関心が薄くて、
   職の無い私が部屋にずっと居る事を、
   すごく歓んでくれた。
   一番ツライ時期に、寄り添ってくれた大野くん。



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   黒絵は、ふみが存命の頃に出逢っているから、
   既に、9年ほどのつきあい。
   年々贅沢になっているヤツ。
   彼の自由な野良生活に終止符を打った責任上、
   ついつい食生活は甘やかしてしまう。
   まあ、彼も食べる事が最大の愉しみだからね…


お留守番はいやなの



   真打ち。
   この人のゴハン選びには泣かされた。
   あのワガママに敵う猫は居ない…
   食に関心が薄い訳じゃなくて、
   いや、むしろ貪欲だからこそ、妥協しない!
   「お腹すいたら、そのうち食べるだろう」という対応は、
   彼女には絶対通用しなかった!
   気に入らないモノは、断固拒否。
   強情で、頑固で、こっちが折れるしかなかった。

   でも、私がずっと部屋に居る無職期間は、
   とっても機嫌が好くて、嬉しそうだった。
   孤独に何よりも耐えられない猫。


   ミライは、ふみに似ている。
   外に表れる性質は随分違うように見えるけど。



ミライお嬢さまのメンタルヘルスケア



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   上の写真は、今年4月に撮ったもの。
   都内の桜が終わった頃で、まだホカペをつけてた。
   振り返ると、この時季は平和だったのだ。
   
   4月下旬以降の、怒涛の日々にまだクラクラする…

   動物に理解の無い住環境とはいえ、
   私は、ふみの生き抜いた部屋に、
   骨を埋める覚悟でいたのです。それが…
   転居する事になった経緯については、
   いずれきちんと書かせてください。





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   2枚目の写真は、先月後半に撮ったもの。
   転居決行日は、7月最終日でした。
   この時“移動”したのは、猫と私と布団だけ。
   とにかく、ミライと黒絵のお引越しが最優先だったのです。

   キャリーバッグから新しい部屋に放たれたミライは、
   ちょっと目を離した隙に、行方不明になってしまった。
   ――以前から、よくある事。
   ミライがどこかに隠れると、本当に見つけられない。
   しかし、この時は、隠れるも何も、
   家財道具がまるで無い状態だったから、離れ業か?

   車を出してくれた「猫の達人さん」
   (非常にお世話になっている女性なので、
    これまた後日、きちんと書かせてください)と、
   汗だくで急いだ搬入でした。
   
   押入れ上段に、荒っぽく投げ出した掛布団、
   その中にミライは、器用に入り込んでいました。

   ガタガタ震えて、犬のように舌を出して呼吸して、
   相当なパニックに陥っていたようです。

   ミライはもともと、興奮しやすい性質で、
   動物病院に連れて行く際も、
   「心臓が爆発するんじゃないか??!」と
   こちらが不安になる程の恐慌状態に陥ります。

   話しかけても、「私」である事が判らないようでした。
   この時、3年半前の記憶が甦ってきました。
   「大野くん激似キジトラ」と遭遇した時の事です。

   大野くんが行方不明になってから、3か月。
   その激似キジトラくんは、私の呼びかけに対し、
   近寄って来るほどの反応は見せませんでした。
   警戒心は薄いけど、反応も薄い。
   後日、ねこ友さんが、
   「猫は自分のテリトリーを離れた所では、
   長く暮らした人間の事でも識別ができない」
   と教えてくれて、納得したのを憶えています。

   苦労人の大野くんでさえ、そうなる。
   じゃあ、4年間ずっと同じ環境でぬくぬくと、
   苦労知らずで暮らしてきたミライには、
   そりゃあ、天と地がひっくり返る“凶事”でしょう。

   私の事を「あつぶこ」と認識できないまま、
   3日間はほぼ飲まず食わず。
   掛布団の砦から出てきませんでした…

   3週間経って、随分落ち着いてきました。
   前と違う部屋を、自分の新たなテリトリーと認識し、
   環境に馴れてきたようです。
   黒絵と以前のようにケンカするまでになりました。

   ミライお嬢さま、少しお痩せになりましたね。
   抱っこすると、だいぶ軽いですよ。

   ごめんなさい。人間の都合で。
   キミたちは、いつも翻弄される。

   でも、「守りたい」と肝に銘じている、私の使命感、
   私の精一杯の努力、解ってくれないかなあ。
   解っちゃくんないだろうなあ。


   

サバを読む



   タイトルは、大島弓子先生の作品を読む
   という意味ではありません。
   あの~アレですよ、年齢詐称ってやつ。

   先日、定期券の窓口に並びました。
   契約期間を1か月残して退職した為、
   払戻しが必要だったのです。

   窓口でICカードと身分証明書を提示すると、
   係の人が「あれっ?」と戸惑う様子を見せました。
   ICカードに入力した生まれ年と、
   身分証明書の生まれ年が一致しないから。
   手続きの際、こうなる事を予想していた私は、
   すかさず、「すみません。サバ読んでました」
   と、苦笑いしながら謝りました。

   次の瞬間、係の人は困ったように、
   「それだと…払戻しはできない…」と言いました。
   これは、予想していなかった事態です。
   私の調査不足、というよりは無知ですな。

   係の人曰く「ICカードに入力された情報も、
   れっきとした身分証明という前提がある」そうで、
   年齢を若く偽った私は、定期券の払戻しができませんでした。
   自業自得であります。
   考えたら、ICカードに表示された「若い年齢」も、
   結局誰かに見せる事なく終わったんだよな。
   なんと虚しい見栄である事か…


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   今回の経験で、大変勉強になったのですが
   (単に自分が非常識で無知なだけだったのだ)、
   定期券がICカードになる前は、私の周りでは、
   「ささやかな年齢詐称」はめずらしくありませんでした。

   10年間同じ年齢のまま、という女性もいました。
   それを話題にして、みんなで盛り上がったものです。
   思えば、平和な時代だったなあ。
   あの日々に、邪気とか犯罪要素も無かった気がする。
   ペラペラだった定期券も、とても懐かしい…

   サバを読んじゃいけないわ。
   ふみが老婆には見えなかったからといって
   (この写真は、15歳の頃)、
   自分に同じ事が通用すると考えては、いけない…



   

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