火葬場に向かう時に落ちていた,
それと同じ雨が今日降っている。

一周忌だ。

ふみの闘いが終わって,
ふみはやっと解放されたのに,
悲しい朝だった。

ふみは,私を置いていった。

長く重く,時計だけが勤勉に動き続けていた。

ふみの気配がしばらく部屋に在ったけれど,
それも夏頃には消えた。
あれだけ執念深い彼女の空気がなくなったのだから,
本当に旅立ったんだな。

ずっと一緒だよ,ふみ…


fumitoitage