ベランダに出る事が習慣になってから、
  大野くんに手を焼かされる要素がまた増えた。
 
  人間の判断や配慮なんて関係ないのよね。
  「雨だから…」とか「早朝で外はまだ寒いから」とか、
  大野くんには一切、説得が通じない 
  睡眠時間削って遊んでる、人間の若者みたいだよ。

  先月後半には、ベランダに出てるエアコンの上にも、
  ちょこんと乗るようになった。
  生前の文世婆さんがやっていたように。

  婆さんと違うのは、身体を伸ばして、
  エアコン上からベランダ柵に前脚をかけ、
  外の世界の様子を熱心に眺めてるところ。
  まぁ、そこまでせんでも、
  “外界視察”は十分にできるんだけどね。

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