childfumi01

               生後半年ぐらいのふみ


   気持ちを伝える事って、大切だ。
   それも、できれば言葉にして、口に出すのがいい。
   たかが言葉。されど言葉。

   幼少の頃からふみは、執拗に愛を求める娘だった。
   30分おきに、「わたしって可愛い?」
   「わたしのこと、好き?」と話しかけてくる。
   大げさに聞こえるかもしんないけど、まぁそんな日々よ。

   こちらがどう対応していたかというと;
   「ふみちゃん可愛いねぇ~
    キミみたいに可愛いコ、どこにもいないぞ」
   「ふみちゃん愛してるよぉ、キミが一番!」
   ―― 淡々と言葉で接しておりました。
   
   毎日の習慣な訳だから、情熱的に言ってると疲れる。
   淡々とした台詞。
   でも棒読みじゃない、心からそう思ってるので。

   愛情表現には、もちろん眼差しや態度も必要だと思う。
   むしろ、言葉よりそれらを重視する人のほうが多い?

   ところがねぇ。
   ふみは、見つめられたり撫でられる事が嫌いだったの。
   執拗に愛を求めながらも、相手に期待する愛情表現が
   限定されたものだという…
   難しい女 

    毛繕いなら喜んでくれたので、
   もっぱらブラッシングしながらの“愛のことば” 

   大野くんは、言葉よりスキンシップを好みますね。
   ふみが許してくれなかった「お腹マッサージ」も、
   進んでやらせてくれる。いや、寧ろねだってくる。
   (彼もふみ同様に粘着質で、諦めることを知らない)

   『メシより愛』という姿勢は、
   ふみと大野くんに共通しています。