窓辺の大野くんとミライ



     皆さんに励まされながらも、毎日揺れている自分がいます。
     
     
     「精神の高揚」とはほぼ無縁、「低め安定」で生きてきましたが、
     この3か月は、希望と絶望の間をせわしなく行き来しています。


     覚悟と責任をもって、ちゃんと生きてこなかった、
     その“ツケ”がど~んと回ってくるもんだな、やっぱり。

     置かれている環境は、結局自分が選択したものだと、
     私は独り暮らしを始めた頃から、ずっと考えています。

     誰のせいでもない。
     自分が選んでいるんだ。




4日目のミライと大野くん


    起こる出来事は、概ねその人間に相応しいものかもしれません。

    ただ、何も悪くない大野くんが、
    私の人生の“ツケ”を払う必要は、全く無いのです。

    大野くんに申し訳ない…
    ずっと、そう思っています。

    私が苦しむのは当たり前だし、自業自得だけど、
    大野くんには、苦しい目に遭ってほしくありません。



見上げる大野くん


    逢えなくてもいいから、元気でいてほしい。


    日参しているスポットから、(肩を落として)引き揚げる時、
    できるだけ寄り道はせず、
    まっすぐ家への道を歩くようにしています。

    無駄なようだけど、大野くんが何処かから見ているかもしれない。
    私の姿を、私の足音を憶えているなら、
    さあ、こっちだよ。

    私が去っていく方向を進んでいけば、
    やがて、4年近く何度も通った動物病院が見えてくる。
    通院は嫌がったけど、それだけ記憶に残っているだろう?

    思い出して。家への道を。
    だから、ついておいで…