動物病院に猫を連れて行くと、
    診察室で獣医さんから
    「お母さん、抱えて(押さえて)いてくれますか?」
    と呼びかけられることがあります。

    そんな時、妙な違和感を覚えるんですよね。

    「お母さん」という呼ばれ方に。

    いや。「お姉さん」って呼ばれたい訳じゃないですよ。
    子供が居て当たり前の年齢なので、
    若く見て欲しいとか、そういう願望が理由ではないんです。

    自分にとって、猫たちは“子供”に該当するのか?
    そういう風に考えた事が、長い間ありませんでした。




2013年6月18日




    猫を飼養管理する立場なので、
    自分が彼らの“保護者”である事に、異論はありません。

    ただ…感覚で言わせてもらうと;
    猫(あるいは犬)は自分にとって、
    弟妹か甥姪のような存在です。

    大野くんは、弟。
    ミライは、姪っ子。
    黒絵は、従兄弟かその子供
    ――という感じ。

    ふみは…従姉妹か、女友達でしたね。




6月18日の黒絵とミライ






     明日で、大野くんが行方不明になってから、
     2年です。

     前日の7日は、帰宅が22時半と遅かったので、
     大野くんと過ごした時間が記憶として残っているのは、
     6日まで、という事になるでしょうか。

     2年前。
     ミライの育児に大野くんと奮闘していたときも、
     行方がわからなくなった大野くんを探し求めていたときも、
     仕事を辞める事なんか、まるで考えなかった。

     必死な時って、そういうものなのかもしれません。


     これから、秋に入ってゆくのですね。
     冬の背中も見え始めた気がします。