失業するたび、
   あるいは経済的困窮に陥ったとき、
   真っ先に考えるのは、 『猫のQOL』です。

   人間は、なんとかなるんですよお。
   特に、私のように行動範囲の狭い人間、
   友人・知人が少ない人間は、
   働かないのであれば、外に出ないですしね。
   外に出なければ、使うお金も最低限で済む。

   ところが、動物は同じようにできない。




食うミライ、見守るチビ



   冒頭の「失業・経済苦」の状況が訪れても、
   猫の生活レベルは落とせないんですよ。
   生活レベル=食生活、と言い換えてもいいでしょう。

   彼らの好むドライフード、ウェットフード、
   更に、近年は「間食」も習慣にしてしまった。
   これは、ミライと黒絵を完全室内飼いに切り替えた際、
   人間の都合でそうせざるを得なかった事に、
   罪悪感を覚え(今もそれは拭えない)、
   必死にゴキゲンをとる為、プラスした物ですねえ。

   思えば、大野くんは協力的だった。
   もともと食べる事に関心が薄くて、
   職の無い私が部屋にずっと居る事を、
   すごく歓んでくれた。
   一番ツライ時期に、寄り添ってくれた大野くん。



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   黒絵は、ふみが存命の頃に出逢っているから、
   既に、9年ほどのつきあい。
   年々贅沢になっているヤツ。
   彼の自由な野良生活に終止符を打った責任上、
   ついつい食生活は甘やかしてしまう。
   まあ、彼も食べる事が最大の愉しみだからね…


お留守番はいやなの



   真打ち。
   この人のゴハン選びには泣かされた。
   あのワガママに敵う猫は居ない…
   食に関心が薄い訳じゃなくて、
   いや、むしろ貪欲だからこそ、妥協しない!
   「お腹すいたら、そのうち食べるだろう」という対応は、
   彼女には絶対通用しなかった!
   気に入らないモノは、断固拒否。
   強情で、頑固で、こっちが折れるしかなかった。

   でも、私がずっと部屋に居る無職期間は、
   とっても機嫌が好くて、嬉しそうだった。
   孤独に何よりも耐えられない猫。


   ミライは、ふみに似ている。
   外に表れる性質は随分違うように見えるけど。