猫
黒絵が亡くなった直後に、
ホットカーペットが故障し
(ふみが逝った後10年余り健闘)、
2年もそのままにしていた。
単に面倒くさかった。
私は、何もかもが面倒で、
よほど切羽詰まった物でない限り、
壊れた後そのままにしてしまう。
真冬はさすがに寒く、
以前職場で使っていた足元用、
正方形の小さなホカペを出し、
それをミライと分け合っていた。
トイレやシャワーから戻ると、
ミライがよく独占していた。
そうだろうな。
私のでかいケツと分け合うには、
窮屈で、小さすぎるホカペだ。
今日、やっと買って来たよ。
1畳分の手頃なホカペ。
ミライ、ごきげん。
ホカペは、猫にとって神器である。
コタツは、人間を駄目にする、
悪魔の箱である
(猫は「ダメになって困る」生命体
ではないので、関係ナイ)。
乱暴狼藉の限りを尽くしてきた、
仔猫時代のミライ。
大野くんのG対応、
アレは「永遠に謎の7か月間」、
その名残りの食習慣だったけど、
ミライの虫たちへの残虐さは、
トラウマになるレベルだ。
「虫一匹殺さずに生きた」ふみが、
たぶん例外的存在で、
猫とは本来、野性なのだからな。
虫をいたぶり、なぶり、
(今はもうできないけど)
現在の部屋でも壁を喰い破り、
(退去時の請求ヤバイじゃん……)
咆哮・絶叫を欠かさない。
そんなミライですが。
引っ掻いたり、パンチなどは
一切ないんですよ。
不意を衝かれて、反射的に
手を出しちゃう、ふみがやった
ソレすらもない。
シャーッとかフーッも無い。
深夜の公園でカゴに入れた時から、
ずっとゴロゴロ云ってる。
9年半。
意外。
書いてる自分が驚く。
ふみは、お腹を触られるのが、
すっごくイヤだった。
無防備になる領域なので、
本能で警戒する猫は多いと思う。
ミライはねえ。
どこ触っても平気なの。
もちろん、
「ソコがサイコー」って
部分もある訳なんだけど、
「やめてよ~」も無い。
こんな風に記していて、
「ノロケかよっ」と
思われても仕方ないですね。
ただ、ミライは、
「お触りOK」のメンヘラな
キャバ嬢なんですよ。。。。
仔猫時代のミライ。
大野くんのG対応、
アレは「永遠に謎の7か月間」、
その名残りの食習慣だったけど、
ミライの虫たちへの残虐さは、
トラウマになるレベルだ。
「虫一匹殺さずに生きた」ふみが、
たぶん例外的存在で、
猫とは本来、野性なのだからな。
虫をいたぶり、なぶり、
(今はもうできないけど)
現在の部屋でも壁を喰い破り、
(退去時の請求ヤバイじゃん……)
咆哮・絶叫を欠かさない。
そんなミライですが。
引っ掻いたり、パンチなどは
一切ないんですよ。
不意を衝かれて、反射的に
手を出しちゃう、ふみがやった
ソレすらもない。
シャーッとかフーッも無い。
深夜の公園でカゴに入れた時から、
ずっとゴロゴロ云ってる。
9年半。
意外。
書いてる自分が驚く。
ふみは、お腹を触られるのが、
すっごくイヤだった。
無防備になる領域なので、
本能で警戒する猫は多いと思う。
ミライはねえ。
どこ触っても平気なの。
もちろん、
「ソコがサイコー」って
部分もある訳なんだけど、
「やめてよ~」も無い。
こんな風に記していて、
「ノロケかよっ」と
思われても仕方ないですね。
ただ、ミライは、
「お触りOK」のメンヘラな
キャバ嬢なんですよ。。。。
専門ショップのポイント2倍デーに、
ボッサボサの寝起き姿で出掛ける。
(この地理関係が重要で、
漏水トラブルや家主・管理会社に
物凄く不満があっても転居を躊躇う)
11月。そんなにもう、
陽射しが暖かくないのに、
ミライがベランダ側の窓辺で、
寛いでいる様子に気づいた。
ガリガリサークルの中で。
そういえば;
転居後にガリガリサークルを
買い直しているだろうけど、
黒絵が逝った後は、
憶えていない。
いろいろ追加して、
ミライひとりの為に買い続けても、
ガリガリサークルは、
もしかして新調してなかったのかな。
現物の消耗具合を確認して、
23か月ぶりに考え込んだ。
新しいガリガリサークルを、
ミライの前に置いたら、
嬉しそうに中に入り込む。
その様子を見る自分が、
「心からの笑顔」になっていると、
鏡なんてなくても判る。
ミライの歓びが、自分の幸せだ。
正念場だなあ。
何もかも喪いそう。
全部壊したくなる。
でも、離れないよ、ミライ。
オッサンくしゃみをすると
――それはPC前が多い――
ミライが必ず現れる。
押入れで寝ていようが、
部屋のどこで何をしていようが、
くしゃみの数十秒後、
ミライは私の横に来ている。
しかも、匍匐前進で、
身を縮めるようにして、
私の傍らにピタッとくっ付く。
そして、ブラッシングを待つんだな。
私のオッサンくしゃみ自体には、
コワイものを感じているようで、
数年前までは、くしゃみをする寸前、
その兆しを察しただけで、
あっという間にそばから逃げてった。
なのに、現在のこの習性は何だろう。
しかも、くしゃみ=ブラッシングという、
ミライの中だけに在る発動条件。
謎だよねえ。
前の部屋では無かった習性なので、
転居、環境が変わった事が、
きっかけになっているんだとは思う。
――と、書いている最中にも、
くしゃみは出て、ミライがまたぞろ、
毛繕いを要求するのであった。
平和だよね。きっと。
2013年10月8日、
唐突に行方を絶った大野くんが、
その後どうなっているのか、
真相は判らない。
――おそらく、8年前に見つけた、
あのマンションの一室で、
新たな人生(何度目?)を送ってる。
ふみが逝った7か月後、
大野くんは、不思議な現れ方をして、
泥酔し、路上で力尽きる私を、
どうにか更生させる為に、やって来た。
私を、独占したかっただろうと想う。
それは、自惚れではない。
野良猫の黒絵が部屋の一員になった時、
「受け入れる」どころか、
猫キスとグルーミングで、
黒絵の人生に「初」を召喚していた。
唐突に行方を絶った大野くんが、
その後どうなっているのか、
真相は判らない。
――おそらく、8年前に見つけた、
あのマンションの一室で、
新たな人生(何度目?)を送ってる。
ふみが逝った7か月後、
大野くんは、不思議な現れ方をして、
泥酔し、路上で力尽きる私を、
どうにか更生させる為に、やって来た。
私を、独占したかっただろうと想う。
それは、自惚れではない。
野良猫の黒絵が部屋の一員になった時、
「受け入れる」どころか、
猫キスとグルーミングで、
黒絵の人生に「初」を召喚していた。
大野くんが消息を絶った後、
その捜索活動をしながら、
生後6か月のミライを育てた。
「育てた」ところまでは、
十分に大野くんが完遂してくれてたから、
残るは、「手術」と「完全室内飼い」、
そして、「しつけ」よねえ。。。
大野くんは、私にバトンを渡した
(と、想っている)。
トラブルメーカーながら愛しい妹へ、
「幸多かれ」と願い。
バトンを受け取った私は、
大野くんが命がけで護りたかった妹に、
「幸ある生活」を提供できているか?
大野くんのバトンは、二本在った。
ミライにきっと、渡している。
――大野くんの失踪直後、
ブログ友さんが示唆していた事であった。
この「破壊衝動を抑えられない姐さん」を、
どうか頼む、妹よ。
ミライに、バトンを受け継いだ自覚は、
どうも無さそうなんだけれど、
時間と空間の破壊活動は続いていて、
私が放り投げる訳にはいかなかった。
↑ 過去形。
その捜索活動をしながら、
生後6か月のミライを育てた。
「育てた」ところまでは、
十分に大野くんが完遂してくれてたから、
残るは、「手術」と「完全室内飼い」、
そして、「しつけ」よねえ。。。
大野くんは、私にバトンを渡した
(と、想っている)。
トラブルメーカーながら愛しい妹へ、
「幸多かれ」と願い。
バトンを受け取った私は、
大野くんが命がけで護りたかった妹に、
「幸ある生活」を提供できているか?
大野くんのバトンは、二本在った。
ミライにきっと、渡している。
――大野くんの失踪直後、
ブログ友さんが示唆していた事であった。
この「破壊衝動を抑えられない姐さん」を、
どうか頼む、妹よ。
ミライに、バトンを受け継いだ自覚は、
どうも無さそうなんだけれど、
時間と空間の破壊活動は続いていて、
私が放り投げる訳にはいかなかった。
↑ 過去形。