強情なのに、流されやすい。
冷淡なわりに、「営業」に弱い。
そんな欠点が、部屋選びでも出てしまう。
先日は、内心「望み通りの部屋じゃない」、
そう何度も思いながら、
手付金(仲介手数料=申込金)まで払い、
ある部屋を契約する直前まで行ってしまった。
「レア物件ですよ」
「迷っていると他のお客様で決まっちゃうかも」
そんな常套句、セールストークに押されて、
「いや」という言葉を出せなかった。
結局、帰宅してから悶々として、
最終的にキャンセルした。
先方にも迷惑かけたし、
毅然とした態度で臨まなかった自分に、
「非」があるな……と反省している。
そして、今日。
目星をつけた部屋たちの中で、
かなり望みをかけていた物件を、
外側から見るために
(まだ人が住んでいて内見はできない)
現地へ出かけてみた。
熱々のアスファルトの上で融けそうな程、
落胆した。
提供されていた情報とは違い、
その部屋は半地下にあり、
「ここがイイ!」と魅かれたポイントの出窓が、
存在しなかった。
角部屋ながら、窓が一つもなかった……。
内見するまでもない。
「コレじゃない」
低予算だから、狭いのは覚悟している。
その分、「閉塞感の軽減」に窓が欲しい。
特に、ミライが寛げる出窓タイプなら最適だ。
この条件を崩せば、もっと選択肢は拡がる。
しかし、崩したら、暮らし始めた時後悔する。
それだけは自分の頭が解っているので、
譲れないんだ。
前途多難だけど。