水漏れが改善された報告を受け、
管理会社が手配した業者さんが来た
(このため、派遣先に許可を貰い、
いい顔されない在宅勤務にした)。
天井が(一部だけど)崩れ落ちた夜、
初めて、管理会社の人が来た。
水漏れの発生段階では、無関心だった。
「そういう事ならコールセンターに」
――私の緊急連絡に対してそうだったように、
一貫して、「何かあったらコールセンターに」。
不動産会社の営業店は、忙しいんだよ。
ただ、さすがに「事故」っぽくなって、
ようやく来てくれたと思ったら、
用件は「写真撮影」だけだった。
それも、漆喰・梁の一部が落ちた床や、
ずっと私が床を護る為に置いていたタライに、
全く興味を示さず、5分弱で退去した。
天井の崩落前に、既に2回も専門業者が点検し、
見積りを出していたにもかかわらず、
建物オーナーは、GOサインを出さなかった。
もちろん、被害状況の画像も見ていた筈だ。
担当営業店がやっと現況確認に来たのは、
たぶんオーナーさんの希望を受けてだろう。
担当営業店が動く分には、費用は発生しない。
営業店スタッフは、
「お怪我はありませんでしたか?」と、
もちろん言う筈もなく、
天井からの落下物の清掃も当然しなかった。
落下物・床面の撮影をしない理由と
一致してるのね、きっと。
漏水を含んだ漆喰・木材の落下を怖れ、
私はそこを通過しないようにしていたので、
床の落下物はそのままになっていた。
それを、本日、点検に来た業者さんは、
丁寧に拾って、片付けて行ってくれた。
(業者確定の段階ではないのに)
漏水発覚からメンテナンスまで、
3週間以上かかってしまった事実に、
業者さんは同情してくれ、そして、
こんな情報を提供してくれた。
――この修理には保険が適用されるので、
オーナーが渋る事はないでしょう。
そんなに待たなくても大丈夫です。
上階の漏水事故の原因は、
配水管の老朽に因るものなので、
保険適用にはならない
(管理者・所有者責任)。
しかし、漏水によって被害の出た、
別の区分になら、保険が適用される。
つまり、オーナーの懐には響かない。
そうかあ……
ネットで調べただけでも、
35万円~50万円が相場の配水管工事。
オーナーさんには痛い出費だよね。
でも、今回の場合、
下の階にずっと被害が継続する事実も、
判りきっていた筈だ。
被害が拡大しても、それは保険で賄える。
だから、気にならなかったのかな。
私個人の被害は、数値化できない。
漏水を受け止めるタライのリミットのため、
派遣先を連日、早退してたんだけど。
親切な職場の人に援けてもらって、
古新聞を大量に調達して凌いでいたんだけど。
部屋中、ドブ臭くなって、
埃を吸った漏水のせいか季節はずれの喘息、
いろいろトラブル発生したけれども。
それらを、真剣に証明はできない。
お金は最大の心配事だって、よく解る。
居住者の安全は、全然、心配じゃなかったの?
貧しさは罪なんじゃないかって、
10年前くらいから思うようになった。
貧乏を恥と考えてなかった、
そんな自分への制裁なのかな。
貧乏だと、何も云えない。
そんな資格がない。
貧乏は、犯罪の一つなの……
ミライが、ケガしなくて、
本当によかった……