やっぱり6時に目が覚めた。
  雨音の影響もあるだろうけれど、
  これは、ふみが鳴いて私を起こした時刻だ。

  布団の中で天井を見つめたまま、
  ふみの呼吸が停まった時間まで、
  雨音に耳を傾けていた。

  昼近くに、雨は雪に変わっていた。
  ふみと最後に見た雪景色を思い出したら、
  泣くのをやめることができなくなってしまった。


  モノトーンの世界