一緒に暮らす動物は、人間の精神状態に敏感だ。
人間がリラックスしてれば、幸せそうにまどろんでるし、
ピリピリしてると銀バエみたいに落ち着かない。
騒がしくあっちこっち飛び回る、動きそのものは
ハイテンション・モードと同じなんだけど、
ちっとも楽しそうじゃないんだよねぇ…(申し訳ない)。
日曜の夜も深まる頃、大野くんはしきりに甘えてきます。
週末が、お休みの時間が終わろうとする気配が、
空間を満たしていくんでしょうな。
独りになりたくない…ないがしろにされたくない…
いやぁ、すまない!ホントに。
それだけ私が、onとoffで態度をガラリと変えてる訳よね。
いっつも余裕がなくてさぁ。
この、すぐブレーカーが落ちちゃう生き方は、
「死ぬまで治らない無能さ」と共に変わらないと思う。
じゃあ、誰とも暮らすなよ!って話にもなる。
ふみは、私の分身でした。
もちろん、所有物なんかじゃなくて。
私の中の精神が、猫に分譲されたって感じ。
大野くんには、一生“謎”のままの7か月がある。
どうして独りになったんだろう。
どんな風に捨てられたんだろう。
月曜の朝、私が出勤の為の身支度をしていると、
一所懸命妨害してくる。行かせまいと。
ふみも似たような事をしていたけれど、
必死さが違うんだ、大野くんは。
捨てられた経験が一度じゃない、と思われる。
日曜夜および月曜朝の大野くんの行動に、
胸を詰まらせています。
ずっと部屋で一緒に居たいさ、それは。
こうなると、やっぱ「世の中、金」よねっ
宝くじ当てたる~ と毎日念じてます。