動物病院に猫を連れて行くと、
診察室で獣医さんから
「お母さん、抱えて(押さえて)いてくれますか?」
と呼びかけられることがあります。
そんな時、妙な違和感を覚えるんですよね。
「お母さん」という呼ばれ方に。
いや。「お姉さん」って呼ばれたい訳じゃないですよ。
子供が居て当たり前の年齢なので、
若く見て欲しいとか、そういう願望が理由ではないんです。
自分にとって、猫たちは“子供”に該当するのか?
そういう風に考えた事が、長い間ありませんでした。
猫を飼養管理する立場なので、
自分が彼らの“保護者”である事に、異論はありません。
ただ…感覚で言わせてもらうと;
猫(あるいは犬)は自分にとって、
弟妹か甥姪のような存在です。
大野くんは、弟。
ミライは、姪っ子。
黒絵は、従兄弟かその子供
――という感じ。
ふみは…従姉妹か、女友達でしたね。
明日で、大野くんが行方不明になってから、
2年です。
前日の7日は、帰宅が22時半と遅かったので、
大野くんと過ごした時間が記憶として残っているのは、
6日まで、という事になるでしょうか。
2年前。
ミライの育児に大野くんと奮闘していたときも、
行方がわからなくなった大野くんを探し求めていたときも、
仕事を辞める事なんか、まるで考えなかった。
必死な時って、そういうものなのかもしれません。
これから、秋に入ってゆくのですね。
冬の背中も見え始めた気がします。