10/26朝のミライ

  ブログを再開したと思ったら、
  連日陰鬱な内容なので(やむを得ないけれど)、
  少しだけ明るい話題を。

  5月下旬にやって来たミライは、獣医さんの推定で
  4月25日頃が誕生日。

  もともと年内、できれば病院の年末年始休業の前に
  余裕をもって(何かあった時、病院に駆け込む事も想定し)、
  12月上旬~中旬に不妊手術を受けるつもりでいました。
  しかし、予定を2か月ほど早める事にしたのです。

  きっかけは、大野くんの事件だった。
  そう言っていいでしょう。
  何ともいえず、不安に襲われたのです。
  今、うまく説明はできないのですが…。

  生後6か月に達する、10月最後の土曜に手術を受け、
  通常1泊2日のところ
  (オスの場合日帰りですが、メスは開腹手術となる為)、
  病院にお願いして、3泊の入院にさせてもらいました。

  何故かというと、ミライを制御できる自信がなかったから。
  例によって、動物のしつけが全くできない私は、
  ミライを粗暴なまま、外を走り回る娘に成長させてしまった。

  引き取った直後から、何度か病院に通い、
  待合室で同席した飼い主さん達から、よく
  「可愛い~ 」「写真撮ってもいい?」と言われたものです。
  その度私は、「可愛いのは顔だけなんですよ」と苦笑い。

  だって体重が1キロに満たない時期から、
  4倍以上重い大野くんと、ほぼ対等に格闘してたもん。
  優しい大野くんの手加減と気遣いも解らず、超強気。
  無敵の怖いもの知らずに育ってしまったぁ… 

  大野くんが行方知れずになった後、
  完全に「夜間外出厳禁」を断行したら、怒るわ暴れるわ。
  マンション住民から苦情が殺到してもおかしくない、
  恐怖の夜が続いたのです。

  術後は当然、昼夜を問わず外出禁止。
  抜糸までの1週間、「朝昼ぐらい外に行かせろ~!!」と
  騒ぐミライを想像しただけで、戦慄が走る…。
  1週間のうちの半分を病院に委ねることで、
  私は危険と恐怖を回避しようとしたのでした。
  たとえ、自分勝手な人間と思われようとも。

  退院の日、仕事帰りに迎えに行くと、
  診察台の上で最終チェックを受けていたミライは、
  ガラス越しに私を見つけた途端、
  猛烈に怒ってましたよ。
  そのままこっそり逃げちゃおうかと、びびった…。

  部屋に帰って、入院中よりは広く動けるようになっても、
  あのエリザベスカラーってやつが、不自由ですよね。
  歩くにも食事するにも邪魔になって、
  癇性なミライは、更にストレスを増幅させていました。

  エリザベスカラーとも、あと数時間でお別れ。
  縫合した部分に異常がなければ。
  退院当日とその翌日、2日間は大荒れでしたが、
  木曜以降、不便さにも馴れていったようで、
  おとなしく眠ってくれる時間が増えました。

  ミライの耳やあごを撫でながら、
  「よく辛抱してるね。一緒にお兄ちゃんを待とうな」
  切なく静かな、ふたりきりの時を過ごしました。

  20年以上前、
  ヒロとふみの姉妹に同じ手術を受けさせた際、
  「とにかく数を増やさない」、その事で頭がいっぱいで
  (彼女たちの母親が、毎年出産し続けていた事情もあり)、
  それ以外ほとんど何も考えてなかった気がします。
  今回は…手術を決める前も、日時が決まった後も、
  少々迷い、悩みました。
  なんだか「申し訳ないな…」と思ってしまったんです。
  出産・育児による体力の消耗を防ぎ、
  長生きしてもらいたい。
  でも、結局人間の都合なのかな、と。


  ミライを保護した友人は、
  「大野くんと私たち、みんなの将来に願いを込めて」
  この名前をつけたかったそうです。
  いつか書きますけれど、私は“未来”という言葉に
  どうしても抵抗を感じてしまいます。
  そのため、カタカナで書いた名前となりました。

  母親にならないミライのことを思う時、
  “美蕾”という漢字が胸に浮かびます。