とうの昔に、カエルの鳴き声は絶えている。
開発、更に開発…という勢いを受け、
田畑がすっかり喪われたから
自分が棲んでいるこの場所も、
彼ら(蛙を含む多くの生き物・自然)の犠牲の上に
成り立っているんだろうな。
土の地面が少ない。
公園でさえ、石やレンガが敷き詰められている所が多く、
“大地”に一番近いとしたら、砂場ぐらいなのか?
(その砂場も、猫よけ目的か、ネットがかかってるけど)
「緑を大切に」と考えるなら、
もっと土の部分を増やしてほしいな。
雑草だって、大切な自然の一部だと思うし…
―― と、喘息の発作で寝込んだ後、
近所をぶらついてみて思った。
近年減るばかりの空き地。
僅かに残っている空き地の横を通ったら、
セイタカアワダチソウとススキが繁ってた。
空き地が、土が減ると、猫たちの居場所がなくなるよ。
もちろん、実は、人間だって同じだと思うんだ。
喘息の発作を起こしたり、
皮膚炎で醜い自分の手を見るたび、
ふみのことをいっそう考える。
皮膚が弱くて、よく全身「毛刈り」をしていた。
彼女もアレルギー体質だったって事みたい。
毛を刈られた姿を笑っちゃって、ごめんなさい。
猫は美意識の強い生き物だから、
きっと随分傷ついたと思うんだ…